クリスグレンから見た関ケ原合戦

クリスグレン講演画像
岐阜関ケ原古戦場記念館・開館1周年記念特別講演会として「クリスグレンから見た関ヶ原合戦」をテーマに講演させていただきました。「関ケ原」に出会ったきっかけから、なぜ「関ケ原合戦」にハマるのか、外国人の僕がどのように「関ケ原合戦」について学び、知識を深めているのか、また外国人である僕が「関ケ原合戦」をどのように見ているのかなど、さまざまな視点からお話させていただきました。一人の関ケ原ファンだった僕が、岐阜関ヶ原古戦場記念館の開館1周年記念講演会に講師として参加させていただけたことを光栄に思います。
 
岐阜県の古田知事、関ケ原の西脇町長、そして岐阜関ケ原古戦場整備室のみなさん、多くの先生方や関ケ原町の関係者のみなさんと共に、5年間、岐阜関ヶ原古戦場の整備委員として関わらせていただき、さまざまな意見交換のもと完成した岐阜関ヶ原古戦場記念館。本当に素晴らしく、魅力的な記念館になっていると思います。コロナが終息したら世界中から関ヶ原古戦場、そして岐阜関ヶ原古戦場記念館に訪れていただけるよう、僕も関ケ原観光大使として引き続き、頑張っていきたいとおもいます。今回の岐阜関ケ原古戦場記念館・開館1周年記念特別講演会で、お世話になったみなさん、そして講演を聞いてくださったみなさん、ありがとうございました!これからも一緒に関ケ原を盛り上げていきましょう。
 
 
クリスグレン講演画像
クリスグレンから見た関ヶ原合戦
○講師:クリス・グレン(ラジオDJ・関ケ原観光大使)
○日時:令和4年3月12日(土)14時〜15時30分
○内容:「関ケ原」との出会い、 知れば知るほど面白い「関ケ原合戦」、外国人にも伝えたい「関ケ原合戦」、これからの「関ヶ原」
○会場:関ケ原ふれあいセンター 大ホール
○定員:200名
 
 

クリスグレン著書

関ケ原の本表紙
Must See! SEKIGAHARA
The Battle of Sekigahara: The Greatest, Bloodiest, Most Decisive Samurai Battle Ever / CHRIS GLENN

「関ケ原合戦 岐路に立った垂井の武将たち」オンライン上映会

クリスグレン

岐阜県垂井町 PRアニメーション『関ヶ原合戦 岐路に立った垂井の武将たち』完成記念オンライン上映会のトークショーにゲストとして参加させていただきました。竹中重門 役の声優・土岐隼一さん、大谷吉継 役のMummy-Dさんは東京のスタジオから、僕は名古屋でラジオの生放送があったため、オンラインでの出演。「関ヶ原合戦」の舞台ともなった垂井町、そして当時の領主であった竹中重門の魅力について、熱く語り合いました。岐阜県垂井町 PRアニメーション『関ヶ原合戦 岐路に立った垂井の武将たち』に声で出演されたお二人、と関ヶ原観光大使でもある僕、クリスグレンという組み合わせ。自分で言うのもなんですが、なかなか面白かったと思います。ぜひ、YouTubeのアーカイブでチェックしてみてください。岐阜県垂井町 PRアニメーション『関ヶ原合戦 岐路に立った垂井の武将たち』のエンディングテーマ『Home』を歌う土岐隼一さんも見られますよ。

岐阜県垂井町『関ヶ原合戦 岐路に立った垂井の武将たち』完成記念オンライン上映会
○ゲスト:土岐隼一さん(竹中重門 役)、Mummy-Dさん(大谷吉継 役)、クリス・グレン(関ヶ原観光大使・ラジオDJ)
○進 行:坂田陽子さん
 
 
【アニメーションの解説】
慶長5年(1600年)10月、東軍徳川家康の勝利で幕を閉じた天下分け目の決戦とされる「関ヶ原合戦」その前夜・・・決戦を前に、決断を迫られている2人の武将の姿がありました。豊臣秀吉の参謀として活躍した名軍師「竹中半兵衛」を父に持つ竹中重門と、垂井城主の平塚為広です。
もとは同じく豊臣家に仕える間柄であり、領地を隣接する仲間でしたが、関ヶ原合戦では敵同士となります。本作品では、垂井に所縁のある2人の武将にスポットをあて、それぞれの胸中に浮かぶ竹中半兵衛との対話や、郷土への思いを胸にどのような決意するのかを描いた作品です。
 
○企画・制作著作:岐阜県垂井町 
 
 
 

講演:クリス・グレンから見た関ケ原合戦 

令和4年3月12日(土)
岐阜関ケ原古戦場記念館開館1周年記念講演会「クリス・グレンから見た関ケ原合戦」

 
関ケ原観光大使の僕、クリスグレンが「関ケ原との出会い」から「関ケ原合戦の魅力」についてなど「関ケ原に魅せられた外国人」
という視点で講演します。参加希望の方は、こちらの応募フォームから、ご応募ください。

写真は「関ケ原古戦場」でロケ中の様子

○講 師  クリス・グレン(ラジオDJ・関ケ原観光大使)
○テーマ  クリス・グレンから見た関ケ原合戦
○開催日時 令和4年3月12日(土) 14:00~15:30 (開場13:30)
○会場   関ケ原ふれあいセンター 大ホール(記念館の北東斜め向かい側の建物)
     〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-29
○定員   200名(事前募集/応募多数の場合抽選)
○参加費  無料
○応募期間 令和4年2月4日(金)~2月18日(金)

 

 

訪日外国人向け動画コンテンツ「関ケ原の戦い」制作秘話

2015年から関ケ原グランドデザイン策定委員として、また関ケ原観光大使として関わり続けてきた岐阜・関ケ原古戦場。
史跡に設置された解説看板の英訳をはじめ、小和田哲男先生が監修された「必見!関ケ原」の英訳や岐阜関ケ原古戦場記念館・館内の英語解説文など、さまざま担当させていただきました。その集大成とも言えるのが “Understanding, Battle of Sekigahara “の制作監修です。

岐阜県から僕らに与えられたミッションは「関ケ原の戦い」を5分程度の短い動画を何本か制作し、外国人にもわかりやすく伝えること。
僕にとっては、とてもやりがいのあるミッションでした。こうした外国人向けのコンテンツを制作する場合に気をつけなければならないことは「外国人の知識量でも、十分に理解できる内容に落とし込むこと」です。

・誰が、いつ、何のために…という5Wをわかりやすく整理する
・外国人の知識量に合わせて、丁寧な説明をする
 →徳川家康って誰?戦国時代って、いつ?など
・外国人が興味を持つ「サムライ」たちの生き様や文化に関するエピソードも紹介する
 →日本人とは違う興味やニーズにも焦点をあてる
・シナリオは外国人視点で制作する
 →日本人視点で制作した日本語のシナリオを英訳することはしない
・武将のイラスト、地図など、日本の歴史を感じさせるものを使用する(ゲームやアニメに出てくるような武将のテイストはNG)
 →歴史文化に興味のある外国人の期待を裏切らない

上記のようなポイントをまずはしっかりと整理した上で、作業を進めました。
動画だけではなく、外国人向けのWEBコンテンツや記事を制作するときも同様で、本来は上記のように「外国人」を意識して、制作を行うべきですが、いろいろ見させてもらっても、これらを意識して制作されているものは意外に少ないというのが実情です。

たとえば「関ケ原の戦い」の主要な人物、徳川家康と石田三成も、日本の歴史に精通していない外国人には、彼らが誰であるのかさえ、わかりません。「戦国時代」や「江戸時代」というワードも、日本人なら「戦国時代=1500年代ね」というように、瞬時に理解できるのでしょうが、外国人には、それが700年代のことなのか、1800年代のことなのかさえ、わかりません。こういう視点を忘れて制作されている観光WEBサイトの記事や動画は、本当に多いです。

今回の動画制作にあたっては、どの映像制作会社に依頼するか検討した結果「外国人向けの動画制作」の実績を持つ会社、そして楽しく一緒に仕事ができ、なおかつ世界クオリティの映像が制作できる会社ということで、NHK WORLD「NINJA TRUTH」「CASTLE QUEST」(僕は、ナビゲーターとして出演)で、ご一緒している千代田ラフトさんに依頼。万全の制作チームで撮影にのぞむことができました。このチームなら、さきほど書いた「外国人向けの動画を制作する際の重要なポイント」も、すぐに意図を理解してもらえます。(日本人向けの動画しか制作したことがないチームだと、まずはこの部分の共有だけで、けっこう時間がかかります)

関ケ原古戦場・笹尾山(石田三成陣跡)での撮影
岐阜関ケ原古戦場記念館での撮影
関ケ原古戦場・決戦地での撮影

そして、岐阜県側の担当者のみなさんも、すでに関ケ原古戦場の整備をされていく中で「インバウンド」を常に意識されているので、「外国人視点」という意識が高く、いたってスムーズ。僕らが大切に思っていることや意図をしっかり理解してくださり、信頼して、お任せいただけたことも、良い作品づくりにつながりました。そして、出来上がった動画が、この三本です。

公開後、動画を見た外国人の方々からは
「とても、わかりやすく、興味深い動画だった」「まさに欲しかったのは、こういう動画だ!」と感想をもらいました。
FBを通して交流させていただいているフロリダ大学の原先生からも、お褒めの言葉をいただき、嬉しい限りです。
そして今回の動画は「日本語字幕付き」なので、日本の歴史と英語を一緒に勉強できる学習コンテンツとしてボランティアガイドさんや通訳案内士さん、学生さんにも活用してもらえると嬉しいですね。


そして、こうした動画は制作して終わりではダメ。
岐阜関ケ原古戦場記念館のロビーでも放映はされていますが、タビマエの海外の方々に見ていただけるようプロモーションしていく必要もあります。(Sekigahara と検索する外国人は、まだまだ少ないので、このあたりも工夫が必要です)


30年以上、テレビ、ラジオの業界で仕事をしてきた経験と実績、インバウンド観光アドバイザーとしての視点に加え、今まで勉強、研究してきた日本の歴史文化、特に戦国時代や城の知識をいかせる仕事は本当に楽しく、そして、やりがいを感じました。お世話になった岐阜県のみなさん、ありがとうございました。


2020年度ですべての整備を終えた関ケ原古戦場。
今はコロナで難しいですが、日本の歴史のターニングポイントの一つである、この「関ケ原の戦い」が、世界の人に認知され、海外からもたくさんのゲストが来てくれるを願っています!



“Understanding, Battle of Sekigahara ” 英語で学ぶ「関ケ原の戦い」(日本語字幕)
制作:岐阜県
監修:有限会社パスト・プレゼント・フューチャー(クリス グレン)
出演・ナレーション:クリス グレン
映像制作:株式会社千代田ラフト


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映画「関ヶ原」横断試写会 @モレラ岐阜

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