恵那市岩村町で講演しました

岐阜県恵那市岩村町といえば「日本三大山城」としても有名な岩村城がある町です。その城下町は、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」や映画「銀河鉄道の夜」のロケ地にもなっている場所。歴史的建造物が多く残る古い街並みは、外国人の僕から見ても、とても魅力的です。
 
そんな岐阜県恵那市岩村町は、2023年「NEXT GIFU HERITAGE~岐阜未来遺産~」に認定されました。これを機に日本国内だけではなく、世界にも岩村の魅力を発信していこうという取り組みが始まりました。僕も、インバウンド観光アドバイザーとして、あらためて岩村町を訪れ視察。岩村のみなさんに、さまざまな場所をご案内いただきました。
 
今年度の集大成として「岩村町の魅力の伝え方」と題して、講演会を実施。視察で気付いた岩村町の魅力、インバウンドの受け入れをする際に取り組むべき課題について、お話させていただきました。魅力を伝え、多くの観光客に来ていただくことは、地域活性化のためにももちろん重要ですが、静かな町に一気に人が来てしまっても対応しきれません。そのためにも情報発信と受け入れ環境整備はセットで、行う必要があります。オーバーツーリズムになってしまっては、町の人の暮らしが脅かされます。一歩、一歩、その町にあったスタイルでの誘客が必要です。
 
平日の夜の開催にも関わらず、多くの方が参加してくれました。みなさんの関心の高さが伺えました。岩村そして恵那市のみなさん、ありがとうございました。
 

岩崎城トークショー

長久手市に隣接する愛知県日進市にある岩崎城も「小牧長久手の戦い」の舞台となった城の一つです。尾張(現在の愛知県東部)では、両者こう着状態だったため、羽柴方は家康のふるさと岡崎にある岡崎城を攻撃することを画策。(三河中入り)これをすれば、小牧山にいる徳川軍が動きだろうと目論んだわけですね。羽柴方の池田恒興、森長可、堀秀政、三好秀次など約25000の兵は、岡崎に向けて進軍。そのルートの途中にあったのが岩崎城です。
 
岩崎城は、城主・丹羽氏勝に代わり、氏勝の弟・丹羽氏重が城を守っていました。氏重は、なんと16歳。しかも城内には260名程度の兵しかいませんでした。大軍に攻められた岩崎城の兵は全員討死してしまいますが、ここで岡崎へ向かう池田軍を足止めしたことが、のちの「長久手の戦い」へとつながっていきます。
 
と、そんな岩崎城の歴史や「小牧長久手の戦い」と「岩崎城の戦い」、「どうする家康」、岩崎城の歴史的価値などについて「The Story!岩崎城の戦い」と題し、岩崎城の学芸員の内貴健太さんと激アツトーク!あっという間の90分でした。全然、時間が足りない(笑)

トークショーの後は、午後から抽選で選ばれた皆さんとフィールドワーク。普段入れない空堀や曲輪などの遺構を内貴さんと僕の解説付きで、ご案内しました。

岩崎城は天守のような形をした展望塔ばかりが注目されますが、実は、空堀、土塁、井戸、馬出や曲輪などの遺構が見られる素晴らしい城跡なんです。そんな岩崎城の本質的価値を知ってもらえる良い機会になったと思います。参加してくださった皆さん、ありがとうございました !!

 

 

インバウンド講演「外国人からみた鳥羽市の観光資源の魅力」

鳥羽市の地球塾公開講座に講師としてお招きいただき「外国人からみた鳥羽市の観光資源の魅力」についての講演をしてきました。

 
鳥羽市は、もちろん、今までに仕事でもプライベートでも何度も行ったことがある都市ですが、今回講演をするにあたって、いろいろと調査。鳥羽市といえば、鳥羽水族館、真珠島、海女文化、鳥羽城、海の幸・・・が思い浮かびますが、まだまだ知らない鳥羽市の魅力が多くあることに気づくことができました。
 
現在、鳥羽市は「海女文化」を中心に世界へ発信、プロモーションしているとのこと。「海女文化」は、たしかに鳥羽市のオンリーワンなので、これからも引き続きプロモーションしていくことは重要ですが、あまりにも鳥羽市=海女文化だけをプロモーションしすぎると「鳥羽市には、それしかない」と思われてしまう危険性もあります。これは鳥羽市だけではなく、他の地域でも同じことなんですが、一つのコンテンツだけに頼り過ぎず、もう少し幅を広げたほうが良い場合もあります。
 
鳥羽市にあるインバウンドにとっても魅力的なコンテンツ、そしてそれらをつなぐストーリーとなるキーワードなど、今後の鳥羽市のインバウンドに向けてのプロモーションに役立つヒントを交えながら、講演させていただきました。鳥羽市長はじめ、鳥羽市の皆様、ありがとうございました。